農家への道のり

種の撒き方について(播種)

少し前に、たまたま種を播種できる機会があったのでさせてもらいました。
今回は、その種の撒き方、播種にについてまとめてみました。

ここ、小池園芸さんは野菜が多いですが、花の苗も出荷しています。
以前は、生産元が沖縄県のゴーヤの種を播種しました。
今回は、花の種を播種しました。

種の播種について

<ジニア>

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小さい種をセルトレイの1つ1つに入れていきます。
種は1つ4、5㎜程度です。

左手で、パラパラと種を落としていき、右手にピンセットを持ち、
穴に1個以上入った箇所や、入らなかった箇所などをピンセットで調節していきます。
とても細かい作業になります。
集中力がとにかく必要です。

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これが無事に成長すると・・・
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こうなります。綺麗な花です。
初夏~晩秋にかけて長い期間花を咲かせ続けることから「百日草(ヒャクニチソウ)」とも呼ばれています。

<マリーゴールド>

こちらの種は1㎝ぐらいあります。
しかし、マリーゴールドの場合、上と下の向きが決まっていて、
判断しながら入れていくのは大変でした。
白い方を上に、と言われましたが両方白いモノもあり、
さらに、平らにキッチリなっている方を下に、ちょっとフサフサとなっている方を上に、と判断しました。
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農家さんによっては、上下を区別しないで横向きに播種する方もいるようですが、
上下をキチンとした方が発芽が良いのでは?と思い、こちらではこのようにやっているようです。
もし、上下が逆だったら上手く生えてこないそうです。
1トレーだけ上手く芽が出てこなかったら、私が播種したモノかもしれません・・・。

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細かくて時間もかかるため、根気のいる作業でした。
もちろん、社員さんや長く働いている人は早かったです。

これが大きくなると、下のような花を咲かせます。
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播種した後について

セルトレイに入った土に、種を置いた後に、最後に上に土をかぶせます。
こちらでは、機械を使い、土と水をかけています。

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種はベルトコンベアで運ばれて、水のシャワーを浴びます。

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そして、土が上から被さります。
あとは、このまま温度管理されている発芽室で発芽させます。

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おまけ

種について、知っておくと役立つかもしれないことを教えてもらいました。
種は、通常は低温で保存する方が良いです。
そのため、農家さんは冷蔵庫に入れて保存している人が多いようです。
と、ここまでは多くの人が知っていると思います。

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さらに、ここからが大切なことです。
種は保存のためかカラフルな色でコーティングがしてあります。
このコーティングが発芽を妨げる恐れがあるそうです。
ただし、すべての種が当てはまるというわけではありません。
発芽が悪いなー、と思ったときはコーティングを削る方がよいそうです。
削り方は、手でどこかに擦りつけてカラフルなコーティングを落とすだけです。
少しめんどくさいですが、これをやることで発芽が良くなるそうです。
社員さんは、新しい品種の種を植える際は最初に少しだけそのまま植えて、
発芽が悪かったら、コーティングを落とし試してから実際に栽培をするようです。

まとめ

種の播種について勉強になりました。
実際にやってみて、集中力が必要な作業だと思いました。
また、種のコーティングについても知り、知識が増え良かったです。

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