農家への道のり

アスパラガスの伏せ込み栽培(マルチ張り)について

現在、研修している所では今年アスパラガスの「伏せ込み栽培」を行う予定です。

伏せ込み栽培とは、春から秋にかけて露地圃場で根株を養成し、冬季にハウス内に持ち込み(伏せ込み)、2~3ヶ月収穫を行って栽培を終了する短期栽培法です。

引用:農研機構  https://www.naro.affrc.go.jp/publicity_report/publication/pamphlet/tech-pamph/004267.html

そのため、最終的にはアスパラガスを掘りあげるのですが、
株を養成するためにアスパラガスを露地に1度植えます。
今回は、そのアスパラガスを定植する準備段階のマルチ張り作業について紹介します。

マルチ張りについて

マルチ張りは、トラクターの後ろにアタッチメントをつけて張るタイプが多いですが、
それ以外に半自動で平畝整形同時マルチや、畝は作らずマルチだけを張る道具などがあります。

マルチを張る目的

  • 雑草があまり生えない
  • 養分や水分を保持する
  • 保温効果
  • 病気を防げる

道具

  • マルチャー
  • マルチ
  • クワやスコップ

やり方

マルチャーです。
マメトラSRV4FB 、リターンカルチと書いてありました。
これ1台で畝を成型して、マルチも張ってくれるマメトラです。

マルチの端は、最初にクワやスコップを使い人の手で土を載せて留めます。
中心の線が、真ん中にくるようにセットします。

あとは、機械を動かしていきます。
この機械は、前に押すタイプではなく、後ろに引っ張って進むタイプです。

今回は、アスパラの株養成のためなので、畝幅120㎝、ベッド(畝)幅約60㎝、畝の高さが30㎝前後の高畝で設定しました。

写真で見える、お皿のようなもので横の土をマルチの裾にかけながら進みます。
そのため、マルチを手で留めなくても機械1台でマルチを張ることができます。
*注 ただし、条件の悪い場所では仮留めレベルで、あとから人の手で土をかけていかなければなりません。

この畑は、写真の左から右方向に傾斜があるので力を入れて引っ張らないと畑の下(右方向)に下がってしまうという難しさがありました。
結構力が要ります。
平らな畑だとスムーズにいくと思います。

多少曲がっていますが、このようにできました。
傾斜があるのでなかなか苦労しました。

動画を見てみると分かりやすいです。
実際にはこんなにスイスイとはいけませんでした。

まとめ

以上、マルチャーを使ったマルチ張りについてでした。
今回は高畝だったのですが、平畝の場合や傾斜が少ない畑などでは便利な機械だと思いました。
トラクターにアタッチメントをつけてマルチを張る方法もありますが、用途や環境に応じて使うのも良いかもしれません。

関連記事

  1. 農家への道のり

    初心者が農業を始めて2ヶ月半で学んだ3つのこと。

    田中農園さんで、2ヶ月半働き大変なこともありましたが様々な経験をして、…

  2. 農家への道のり

    まるで車の洗車機のよう?セルトレイ洗い

    玉ねぎの苗を育てていたセルトレイが、苗を植え終わり空になったので、…

  3. 農家への道のり

    まるで宝石のよう!さくらんぼの選果と品種について

    今年は雨が多く、晴れの日があまりないのでさくらんぼに色がつかず、いつも…

  4. 農家への道のり

    人間のようにスモモにも傘が必要!スモモの傘がけ

    「スモモ」というとあまり食べる機会がないかもしれませんが、山梨のスモモ…

  5. 農家への道のり

    農業を始めて1ヶ月。体に起こった5つの変化。

    農業を始めて1ヶ月。体に起こった5つの変化。農業を始めて一ヶ月がた…

  6. 農家への道のり

    逆三角形に形を作る!ぶどうの摘粒(粒抜き)について

    山梨県は6月8日頃に梅雨に入りました。しかし、梅雨入りしてからも晴…

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

PAGE TOP