農家への道のり

農業生活を始めてから1年がたった。

1年前、農業をやりたいと思い、農業のアルバイトを始めてから1年がたちました。
そこで、今回は1年を通して学んだこと感じたことをまとめてみました。

決して楽な道ではない


*写真は、花豆の草取りの風景です。背丈以上の雑草を抜きました。

農業をしていて1番に思ったことです。
OL時代と違って、決まった時間に仕事が終わるわけではないし、休みも不定休です。
また、今はアルバイトであるため給料も働いた分だけなので不安定です。
しかし、これが就農になると生活がさらに不安定になります。
作らないといけない量が取れなければ、赤字になるし、天候によっては無収入になる場合があります。
また、作るためには朝から夜まで働かないといけないし、時には身体を無理してでも働く必要があります。
会社員として働く方が、給料や仕事の面倒も見てもらえて、よっぽど楽だと思います。
農家は自分で全てやらなければいけません。
でも、私は楽な会社員ではなく厳しい農家の道を選びました。

身体がきつい、けれども健康的になれる


この1年間いろんな所に行きましたが、どこも最初は身体が痛くなります。
普段使っていない部分である、腕や太もも、腰など様々な場所がその日あるいは次の日に痛みます。
右手にいたっては、過労により腱鞘炎になりました。
曲がるには曲がりますが、薬指が上手く曲がらなくなりました。
しかし、身体というものはすごく、同じ作業をしていると筋肉が負荷を受けることで筋肉がつきます。
それまで持てなかったモノが持てるようになります。
持てるようになったときは、人間の体ってすごいなーって思いました。
また、朝早くから体を動かすため、夜は自然と早く寝るようになるので生活リズムが良くなります。
体も動かし、お腹がすくため、OL時代よりご飯をたくさん食べますが、太ることはないです。
摂取カロリーが増えても、消費カロリーも多くなったということです。
結果、私はOL 時代よりも健康的になりました。

農家の人たちはすごい

私の場合、短期なのでほんの一部分ずつしか経験していませんが、農家の方々は農作業が毎日続き、それを何年も積み重ねてきています。
それを考えるととてつもなく大変で苦労の連続だっただろうなと感じました。
同時に、それらを行なってきたことに多大な尊敬をします。
普段何気なく食べているモノも、農家さんたちの苦労によってできたものだと思うと、もっと大切に食べなくてはと思いました。

のどかな生活ではない。繁茂期は、闘いみたいな日々である

農業というと、取れたての野が食べられるーとか、おじさんおばさん達とアットホームな環境で働けるとか思うかもしれません。
しかし、実際はそんなことはありません。
農業は、そんなゆったりした時間を過ごせません。
特に、繁茂期は忙しく、作物をとにかく収穫をしないといけないので、休む暇なく働くことになります。
天候によっては、収穫のタイミングを逃すと作物が全てダメになるので、ここと決めたときに何としてでも採りきります。
繁茂期以外も、肥料や薬を撒いたり、水の管理をしたりと、日々やることがあり、1つ1つこなしていかないと、収穫の時期に間に合わなくなるので、自由に休めるということはあまりありません。

農業をやりたい


色々なことを書きましたが、結論としては想像していた以上に大変だけどそれでも農業をやりたい!と思いました。
正直、見切り発車で農業アルバイトがスタートしました。
実際にやってみて、「やっぱり違った、他の道に進もう!」と、思う可能性もありました。
しかし、私の場合はそのように思うことなくむしろ「やっぱりやりたい!」という気持ちが強くなりました。
問題は、どのようにやっていくかです。
農業と言っても、家庭菜園から農家まで幅広いですが、私はやはり専業として農家でやっていきたいと思っています。
安定を求めるなら農業法人という手もありますが、自分の好きなようには出来ません。
最初はいいかもしれませんが、いつかは自分でやりたいと思うようになると思います。
それだったら、最初から自分で始めた方が長い時間関わることが出来ます。
農業をやりたい。農家になりたい。
でも、どこで、何を作るのか、そういった形態でやるのか。何を大事にしているのか。
今はそのことで頭を悩ませています。
現在は、野菜の樹さんにいますが、このあとはどうしようかと考え中です。

まとめ

以上、1年間農業アルバイトをして学んだこと感じたことでした。
ポンカン農家からまさかこのようにあちこち行き、今のような生活になると思いも知りませんでした。
しかし、今このように思えるのはあの時自分が興味のあることに一歩踏み出したからだと思います。
今は、この「農家になりたい」という気持ちを大切にして日々仕事に励んでいきたいです。

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