農家への道のり

半永久的にイチゴを作れるランナーとは?イチゴの苗手入れについて

現在は、長野県でイチゴの農業アルバイトをしています。
今回は、大きく甘いイチゴを作るためのイチゴに苗手入れである管理作業について紹介します。
また、1株のイチゴからいくつもの株をつくるランナーについても紹介します。
これが出来れば半永久的にイチゴが食べられる夢のような話です。

イチゴについて


<写真の左の尖がっている方が章姫、右の丸い方が紅ほっぺ、>

イチゴの種類は多く、キイチゴやクサイチゴなどの野生種を含めるとわが国だけでも50種以上はあるといわれています。
現在市販されているイチゴは南アメリカ原産で、1840年にオランダ人によって長崎にもたらされたことから、オランダイチゴと呼ばれています。

出典:食の医学館 小学館 コトバンク

同じバラ科の植物というと、はりんごやなし、さくらんぼがあります。
今働いているところでは、イチゴ本来の甘酸っぱさがある「紅ほっぺ」と、酸味が少なく甘みがある「章姫」を育てています。
イチゴで有名な品種といったら、「とちおとめ」や「あまおう」などがあります。

イチゴのランナー手入れについて


イチゴには、このように株(親株)から、つるのようなものが出てきます。
これは、「ランナー」(「走出枝」(そうしゅつし))と言います。
ランナーとは、親株から長く伸びた枝で、先端に子株が出来ます。

このようにして、ランナーにより株を増やす方法を「栄養繁殖」と言います。
栄養繁殖の大きな特徴は、親株の性質と子苗の性質が同じになることです。
この特徴により、同じ性質を持ったイチゴを増やし、収穫することができます。
もちろん、種から育てることも出来ますが時間がかかるので、ランナーから作る方が一般的です。
上手くできれば半永久的に作り続けられます。
実は優秀な作物です。


ランナーの先を見ると根っこが生えてきています。
作業していて思ったのが、ランナーが宙ぶらりんになっているモノより平らな面についているモノほど根っこの張りが良かったです。
おそらく、多少水気があったりするので地面だと勘違いして伸びているのかもしれません。


1つの親株から、株を増やすために、ランナーを植えます。
根っこが土(ピートモス等)に触れるようにし、こっち側(外側)に生長するように向きを考えピンで差します。
大きい葉がこっち側(外側)を向いていて、ランナーが内側に入っていたら大丈夫です。


これで数週間すれば根っこがしっかり張り、新しい株として実をつけます。


こんな感じで、親株から子株をつくっていきます。


この作業をしていくと、このようにUの字を描いたランナーがたくさんできます。
ただ、あまり同じ親株から子株を作ると栄養が分散されるので、できたら違う親株のランナーを使う方が良いです。

調べたら、子株として来年用につかうには、切る方が良いみたいです。
また、1番の子株より、2番、3番の子株の方がよいみたいです。
この下のサイトが参考になったので見てみて下さい。
いちごの育て方 イチゴスクール わたなべいちご園
いちごの栽培で大事な”ランナーの切り方”に関するポイントを紹介。

今働いている農園でも別のハウスで来年植える株をつくるそうです。

イチゴのほうき手入れについて


イチゴを2,3週間ぐらい収穫していくと、枝に実がなくなってきます。


この枝をここではほうきに似ていることから「ほうき」と呼んでいて、これを取る作業もします。
この枝がついたままだと、枝にも栄養が取られたり、他のイチゴを傷つけたりしてしまいます。
また、病気の発生源にもなる恐れがあります。


この枝は、生えている向きに逆らえば手で「プチッ」と取ることが出来ます。
小さい実も、ジャム用にはなりますが取る手間がかかるので実ががついていても取ってしまいます。
商品になるイチゴだけに栄養を集中させて育てます。

まとめ

以上、イチゴの苗手入れについてでした。
よいイチゴをつくるにはこういった苗の手入れも必要だと学びました。
また、イチゴの生命力のすごさにも驚きました。
ランナーを使い上手く増やせば、苗を買わずに半永久的に増やすことが出来るとは夢のような話です。
イチゴを家庭菜園としてやるのにも良いなと思いました。

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